NTTドコモが、携帯電話を使った送金サービスを始める。金融当局の許可を得た上で、みずほ銀行の「銀行代理店」となり、今夏にもサービスをスタートさせる予定だ。 ドコモ加入者同士の間で、携帯端末からインターネットに接続して相手電話番号を入力し、金額を指定するなどの簡単な操作だけで相手の口座に入金できるという。送金額は電話利用料に上乗せして徴収。限度額は3万円前後とする方向で検討している。...............引用元『「ドコモ」金融事業に進出』livedoor news より
ドコモ版の「じぶん銀行W」のサービスが始まるそうです。
正直、学生(NOT大学生)の僕にはまだケータイでお金を動かさなきゃいけないことが、まだそうそうないので、ふ~ん便利になったなぁとしか思いません。が、それでも大手通信業者のKDDIとNTTが金融業に本格的に(一応お財布ケータイも金融業ですから)参入することは結構大きな事だと思います。
本来通話のために生まれた携帯電話に、メール機能が付き、ウェブ機能が付き、テレビ機能が付き・・・etc、と"ケータイ"は今や生活に欠かせないツールとなっています。そこに、ついにお金を動かす機能までついてきました。
そもそも、金融業とIT業とはかなり近い存在にあります。それは、現代の金融は現物ではなく信用が問題だからです。皆さんも、ATMをお使いになっておられると思いますが、ATMで入出金する作業は、ATMからその旨が銀行のコンピューターに伝えられ、講座の残高の情報を書き換えることで実現しています。
それに必要なものは、セキュアな通信回線と安定性抜群のホストコンピューターなのです。そして、それらを揃えることはIT(とくに通信)業にとっては、朝飯前の事です(というか、それでご飯食べてますからね)。そう考えると、NTTやKDDIにとって金融業に"参入"すること自体はそんなに負担の大きいはなしではないはずです(少なくとも、全くの異業種から参入するよりは)。
さて、そんなわけでNTTやKDDIが参入したわけで、残る大手ケータイ事業者はソフトバンクなわけですが、彼らもその気があればいつでも参入する準備はあると思います。なんといっても、彼らの本業は金融業だと言う人も言うくらい、金融に長けた会社だからです。
そして今回の新サービスの発表で大事なところは、このサービスは(少なくとも当分は)あくまで窓口業務のみを行うと言うことです。いわば「歩くATM」と言ったところでしょうか。つまり、あくまでも金融の要の部分は本業に任せて、自分たちは背伸びをしすぎることなく新サービスの展開を図っているわけです。これは、コンテンツが溢れる"日本のケータイ"事業を司ってきた企業だからこそできたことでしょう。そう、考えるとガラパゴスと酷評される日本のケータイ事情もそう悪くないのではないでしょうか。
こうなってくると、外出する際にはケータイ一つあれば良いという時代がそう遠くない未来にやってくるでしょう。実際に、一部のマンションではケータイで自室の鍵を遠隔操作できるサービスも存在すると聞きます。本当に、アニメの中のような未来がくるのかなと、期待しつつ今日の記事でした。
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