通話定額といえば、一昔前まではウィルコムWの″24時間通話もメールもし放題のプラン″だけで、それがカップルたちの間であるいはサークルみんなで連絡を取り合うなら、ダブルホルダーでウィルコムと言うのが若い世代のやり方だったのですが、ソフトバンクモバイルWが時間制限で通話定額を導入しイー・モバイルWも通話定額を導入、そしてついにauWも通話定額を導入です。
いや~、すごいですね。定額になる相手は3人に限定されますが、その代わり価格はオプション料金390円、基本料込みで1370円~というロープライスです。しかも、auですからウィルコム、イー・モバイル、ソフトバンクの様にエリアに悩まされる必要がありません。ぶっちゃけ、定額にする必要のある人間など限られてきますからサークル活動など多数での利用でない限り、これで事足りちゃうんですよ。
こうなってくると、まずエリアに難がありかつ時間制限がかかってくるソフトバンクからのユーザーの流出はもちろん、エリアがまだまだのイー・モバイル(そもそも、通話定額のユーザーがどれほどいるかが未知数ですが)や、通話定額のパイオニアであるウィルコムからの流出も起こり得るでしょう。
僕は、個人的にウィルコムを応援してきていて、友人にも通話定額が必要ならウィルコムだと推めてきたのですが、ここにきてついにauも同じ土俵に足をかけてきました。おそらく、今後『メールも通話もし放題で2900円のウィルコム』 VS 『3人指定で通話無料で1370円~のau』という対決になっていくでしょう。もちろん、時間制限があってもかまわない人たちはソフトバンクという選択も残っています。ユーザーはますます選択の幅が広くなっていますね。
さて、ここでサービス的な話題から技術的な話題に移るのですが、無線での通信(通話)を行う携帯電話ではその通信量の限界があり(有線にもありますが桁が違います)、~定額というのは実はなかなかの冒険なのです。そもそも、数年前までウィルコムしか通話定額を行ってこなかったのもそれが原因なのです。ウィルコムは他社と違い、PHSなので他社の携帯に比べて通信量のキャパシティが非常に大きいのです。実は、パケット通信の定額が他社より安いのもこれが理由!
なので、ソフトバンクが定額を開始した際には、業界に詳しい人々はすぐに音をあげるだろうと思っていた節があり、実際に最近ますます限界が近づいていて音質が悪かったりあるいは普段は圏内の場所が、通信の混雑により圏外になってしまうなどの現象が起こっているという声が上がってきています。
そんな状況で、auが通話を人数限定とはいえ定額にしてきたことに少々驚きを覚えます。もちろん、au(KDDI)は通信会社の大手で、技術力もソフトバンクの比ではないのでそう簡単にパンクはしないと思いますが、それでも利用者数がソフトバンクより多いauには挑戦であることに代わりはありません。それを考えると通信業界での競争の状況もそろそろ大きく動くのかもしれません。
といったところで、今日はこの辺で。ちなみに、僕はメールも通話もしまくる人には『ウィルコム』を、相手が限られていてかつ低コストを優先したい人にはauを推薦していきたいと思います。
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