ラジオと通信の融合か?

さて、今日はITから若干遠ざかってラジオの話題です。

最近私はラジオをよく聞くようになりました。きっかけはウィルコムWスマートフォンWから利用できる「W-RADIO」というサービスで文化放送の「超!A&G+W」というチャンネルを聞いたことでした。最初はちょっとした気分転換や暇つぶし程度でしたが最近ではいくつかお気に入りのチャンネルができ、予約録音して毎週聞いているほどです。

ところで、このチャンネルは地上波だけでなくインターネットのストリーミングW放送でもリアルタイムで視聴できるという特徴があります。最近では一部番組で簡易動画の配信も始まり、パーソナリティーの動きや収録の様子も見られるようになったのです。数年前ライブドアの堀江社長が『放送と通信の融合』を目指しフジテレビの買収を試みたのは皆さんの記憶に新しいと思います。そのときはライブドア側の無理やりなやり方があだとなり、結局『放送と通信の融合』はなされませんでした。それが、現在別のところでなされつつあるのです。

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「地デジ」と言えば皆さんはおそらく、「地上デジタルテレビジョン放送W」の方を思い浮かべることでしょう。しかし、一部地域で試験的にラジオの地上デジタル放送も始まっているのです。冒頭に登場した「超A&G+」というチャンネルもそれのひとつなのです。そして僕は、この地上デジタルラジオWが『放送と通信の融合』の布石となるだろうと思っています。インターネットのストリーミング放送で視聴できることもそのひとつでしょうが、製作がテレビに比べ非常に簡単なラジオ・視覚で情報を伝えられる動画・双方向に情報のやり取りができるインターネットという三点を、地上デジタルラジオは手に入れているからです。

まったく新しいコンテンツの作成というのは非常に難しいものです。まして、それが今まで自分が経験したことがない媒体や種類であればあるほどその傾向は増します。しかし、地上デジタルラジオの活動はそれを徐々に乗り越えつつあります。ラジオという素材を壊すことなく簡易動画配信を行い、ケータイ電話などを用いたリスナー参加型のコーナー作成も行われています。

現在、まだそれを視聴できる地域はごくわずかに過ぎませんが、おそらく近いうちにこの動きは全国的に広がることになるでしょう。それには放送業界の努力だけでなく、法の整備なども欠かせません。現在の著作権法や著作権をめぐる状況は、決して放送と通信を融合させるのによろしい状況にないからです。インターネットがこれだけ普及しても個人のインターネットラジオがほとんど普及しないのは、このためです。日本のコンテンツ産業をこれまで以上に活性化するために、一刻も早い社会環境の整備や活動を望む今日この頃です。

— posted by YamaKen at 10:11 pm   commentComment [0] 

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