高速無線サービス「モバイルWiMAX」、7月1日いよいよ正式スタート

このサイトで、何度か取り上げてきた、次世代無線通信の一つである「モバイルWiMAXW」が7/1から正式スタートします。

まだ、関東地区の一部地域だけではありますが、イー・モバイルWに続き新規事業者による全国規模の無線通信サービスのスタートとなります。(KDDIの子会社なので純粋な新規事業者ではありませんが。

同じく2.5GHz帯を使う次世代通信無線のXGPW(次世代PHS)の正式サービススタートは10月頃になる予定ですので、一歩先にスタートすることになりました。限定サービスでのマスコミ各社のモニターテストの結果では、エリアこそXGPにまされど、通信速度と安定性では若干負けている感があったモバイルWiMAXですが、一足先にスターとすることで、いかにユーザーを獲得できるかが次世代通信同士の競争の一回戦の勝利を収める鍵となることでしょう。

何はともあれ、正式サービススタートと言うことで,次世代無線通信「モバイルWiMAX」の実力のほどを見てみたいと思います。(ちなみに、筆者の住む福岡県某市でのスタートは数年後なので実際に目にするのは先のこととなりますが

— posted by YamaKen at 11:06 pm   commentComment [0] 

iPhoneで書籍が読める

最近普及しつつある電子書籍Wですが、その普及が加速するかもしれません。

イーブック イニシアティブ ジャパンは6月22日、iPhoneやiPod touchから電子書籍をダウンロードできるサイトを開設した。約1万6000点の漫画を含む2万2000点の電子書籍が購入できる。...............引用元『iPhoneで2万2000点の書籍が読める--イーブック イニシアティブがサイト開設Link 』livedoor news より

数年前、電子書籍が世の中に登場した頃には、まだiPhoneWの様な汎用のモバイル端末が一般に普及していませんでした。しかし、ウィルコムのw-zero3WをきっかけにWindowsケータイのユーザー層が一気に拡大し、iPhoneの登場で、スマートフォンWが一般に認知されるようになりました。それにより、それまでは専用の端末が必要だった電子書籍も、スマートフォンを使うことで新たに端末を用意することなく電子書籍コンテンツを楽しむことができるようになりました。

しかし、それが本格的に普及するまでにはまだまだ時間がかかることでしょう。それは、大きな理由が二つあります。

1つ目は、著作権の保護の問題です。デジタルデータである電子書籍は複製が用意であります。すると、著作権を無視した心ないユーザーにより、コンテンツ産業が衰退してしまうことになりかねません。それに対策しようとすると無駄な費用がかかる上に、ユーザーの利便性が損なわれてしまいます。地上デジタルテレビのダビング10W(旧コピーワンスW)問題がわかりややすい例でしょう。せっかく管理が楽なデジタルデータでも、著作権の保護のために様々な制限を加え、正規のユーザーにまで不便をしいていしまうのでは本末転倒です。

2つ目は、規格が定まっていないことです。現在は、配布元によってデータの形式が異なっており、いつもA社で購入していたユーザーがB社にしかない書籍を購入したとすると、そのユーザーはその一冊だけのために、新たにアプリケーションを導入する必要があるわけです。アプリケーション自体は基本的に無料ですので金銭的な負担はありませんが、それでも、PCに詳しくないユーザーにとって負担が増えることに違いはありません。また、規格がバラバラなため、A社のコンテンツは自分のケータイで読めたのに、B社のコンテンツはそれができないということも往々に起こりうるのです。

おそらく、今後電子書籍の普及は間違いないことでしょう。しかし、現在はまだその過渡期と言うこともあり、まだまだ環境が揃っているとは言いきれいないのが現状です。今後、紙の本と同じ感覚で電子書籍が利用できるよう、環境の整備が進むことを期待します。

— posted by YamaKen at 09:04 pm   commentComment [0] 

タイトルなし

皆さんはビジネスなどの文書の作成に、どのソフトをお使いでしょうか。時にテキストエディタWとお答えになる玄人もいらっしゃいますが、大抵の方はMicrosoft WordW(以下Word)や一太郎Wとおっしゃるのではないでしょうか。

これは一般企業をはじめ、地方・中央官庁までおそらく大差がないことでしょう。Wordや一太郎はワープロソフトWと言うソフトなのですが、現在日本ではWordが大きなシェアを獲得しています。

おそらく、どこの職場へ尋ねても最悪一台のPCにWordが入っているといっても過言じゃないでしょう。どこの職場でも同じソフトが使えるわけですから、ユーザーにとっては非常にありがたいといえます。それは、同じソフトであれば操作方法が同じである上に、ファイルをとくに変換する必要なく相互にやりとりすることができるからです。

ところが、これには一つ大きな罠が存在します。それは、WordとはマイクロソフトWが開発する商品であると言うことです。マイクロソフトがサポートを続けている間は良いですが、万が一マイクロソフトがWordのサポートを終了すると、大変なことになります。使い方がわからなくてもマイクロソフト自体のサポートは受けられないのはもちろん、不具合の修正さえもなされないからです。

また、Wordで作成したファイルは、昨年発売されたMicrosoft Word 2007が登場するまで、Wordで作成するファイルはワード独自のもので他のソフトで開くのは簡単なことではありませんでした。現在では、Wordをはじめマイクロソフトのオフィスシリーズのファイルの読み込みに対応するソフトが登場していますが、それで開いても完全に保存の内容を再現することはできません。

それは、ソフト自体のサポートの終了よりも厄介な問題なのです。過去のファイルを開くことが非常に困難になるからです。終了した直後ならば、それまで使っていたソフトで開くこともできますが、作成してしばらくたってしまったファイルであると、そのときに使ったソフトウェアがそもそも存在しない可能性もあります。

そのため、最近では企業のみにとどまらず一部の官公庁でも脱Wordの動きが出てきています。これは特に米国での動きが大きいのですが、日本でも少ないながらも着実にそのような動きが広まっています。その一例として、『OpenOffice.orgW』というソフトの導入があります。これは、マイクロソフトのオフィスシリーズのファイルとの互換性を不完全ながらも持ち、かつオープンソースW、無償のソフトウェア、マルチプラットフォームWのソフトウェアであるという特徴があります。

オープンソースとはソフトウェアの設計図であり、それが公開されているということから技術を持っているものであれば、世界中の誰にでも改良などを行うことができるのです。また、マルチプラットフォームとは動作させられるOSがひとつに限られないということで、『OpenOffice.org』の場合ウィンドウズWはもちろん、MacOSWリナックスWなど一般的にPCで使われているOSであればどれであっても使用することが可能なのです。

そのため、今後の脱Wordの動きで中心となっていくであろうソフトウェアとして期待されているソフトウェアのひとつなのです。そして、それの導入を日本でも比較的初期に決定した会津若松市Wが、先日『OpenOffice.org』の広告付CD-ROMを作成し市民に無償配布するLink <リンク先:ライブドアニュース内該当記事>ことを発表しました。

これまで、IT関連の動きで国家が主導していることは多々ありましたが、今回は地方が主導するということで地方分権の動きが活発化していることが伺えます。また同時に、この出来事から、今後官公庁でもITのあり方が変わっていくものと想像されます。

情報化社会となった昨今、ITは生活から気っても切り離せないものとなりました。今後、そのあり方を民間だけでなく行政レベルでの検討も行われること、それが形だけでなく実のあるものになることを期待したいと思います。

— posted by YamaKen at 11:32 pm   commentComment [0] 

タイトルなし

本日はIT技術・ビジネス的な話題から離れて、言論の自由について。

本日たまたま見つけた記事なのですが、このようなものがありました。

 質問サイト、「Yahoo!知恵袋」で「『ひぐらしのなく頃に』って、そんなに悪影響を与える作品でしょうか?」という質問がされ、多くの回答が寄せられた。 <<中略>> 女児は、同作について、「確かに血の流れるシーンはあるけれど、『ひぐらし』は殺人を否定する作品だと思っています」と、悪影響はないときっぱりと否定している。・・・...............引用元『『ひぐらしのなく頃に』は悪影響与える?と女児質問』Link アメーバニュースより

これについて、記事の発端となると質問の回答の一つで述べていらっしゃるように、本来は誰かがどう思うかという問題ではなく、自分がどう感じるかが大切なはずです。ところが、ここ最近日本では社会がここの作品、あるいはジャンルを抑圧する光景が目立つようになってきました。痛ましい事件が起きた際に、被疑者がそういった作品を読んでいたりすると、そこだけがクローズアップされることも少なくありません。確かに、それらはかなり一般の方からすればパッと見で受け入れがたいものであることもすくなくはないでしょう。しかし、だからといってそれを簡単に抑圧してしまってよいのでしょうか。

もちろんそれらが、公共の不特定多数の人々の目の見えるような場所での公開ならば、それを防ぐ必要があるでしょう。しかし今回の件では、あくまでも個人の責任により自ら好んで選択してそのような作品を手に入れているわけです。もちろん、パッケージという形では不特定多数の人々の目に触れるところにあることもありますが、たいていそういったものは通常の売場と離れていることが常ですし、その表現も加減されています。

それにもかかわらず、社会の一部の同意だけでこのような言論統制をしていると、いずれ戦時中のような強硬な言論統制にも発展しかねません。もちろん。年齢などで制限をかける必要は出てくるでしょうが、自分が気にくわないから、自分たちはどうでもいいからといった理由だけで、そういった抑圧をする事には非常に危険が伴います。そう、言ってみれば天動説全盛期に、地動説論者が弾圧されたのと同じ状況なのです。

そして、何より今回の例の『ひぐらしのなく頃に』に関する質問のように、その作品について全く知らないまま、見た目だけで嫌悪し抑圧しようとすることも論外です。「君主論」が良い例で、それが執筆された当時は周囲から非難されていましたが、後々それをきちんと理解した研究者から支持されるまでになりました。本当にそれが害となりうるかも論せず、ただ刺激が強すぎるからといった短絡的な理由でそういった作品をつぶしていく行為は、いずれ歯止めが利かなくなり国家ぐるみの言論統制社会をも呼び起こしかねないのです。

自由とはそれを享受する責任も同時に生ずるのです。クリエイターの方々には周りに流されず、自分の確固たる意志を持ってそういった社会のゆがみを乗り切ってもらいたいと思います。また、我々もただ表面を眺めただけで、作品の良し悪しを判断するのではなく、きちんと内容を判断した上でどうしても必要ならば、制限なり何なりを検討すべきでしょう。

— posted by YamaKen at 12:08 am   commentComment [0] 

技術は劣化する

「価格と品質のトレードオフ」Link でも書いたように、それ相応の品質を求めるにはそれ相応の対価が必要です。そして、その対価の支払いは今の品質だけでなく、未来の品質にも絡んでくるというお話。

...優秀な人材がこの世界へ向かわなくなっていった。そうして、この分野の技術力が急速に劣化した。この流れはますます加速し、冒頭のような、ひどい設計をしてしまうだけでなく、誰もその設計の悪ささえ分からなくなってしまったのだ。 ...............引用元『技術は劣化する』Link 日経ビジネスオンラインより
...技術を維持するのは、ただドキュメントを残してキャビネットに整理しておけば良いんじゃないんです。人的にも資本的にも並々ならぬ努力が必要なんですね。...............引用元『技術は劣化する』Link AIR-internet-EDGEより

身近な例をあげて考えてみましょう。ここ近年のコンピューターの急激な進歩の背景に、半導体技術の進歩があげられます。半導体とはもちろん、CPUやメモリーなど今のコンピューターには欠かせない部品の事です。これらは発売直後には数万円していた商品でも1年もたたずして同じ商品が半額以下の価格で販売されていることも珍しくありません。

これは半導体の価格が、材料・製造費よりも企業としての利潤の方が多いことと、急激な製品開発の進展によってなされてきたのです。つまり、設計さえしてしまえば比較的低価格で作ることが出来、また性能は1年後には2~3倍に伸びることもざらであるという業界の状況からなされていたのです。

ところが、これはいわば諸刃の剣状態なのです。性能の向上が頭打ちになってくると、次第に上級製品と下級製品との品質の差が小さくなっていきます。そうなると、当然一般ユーザーでは下級製品で十分ということになり、次第に開発企業への利潤も少なくなっていきます。

″開発企業への利潤″と書くと、あまりよいイメージにはなりませんが少なくともこの資本主義社会には必要なものです。そしてなによりも、開発費というのはその利潤から捻出されているわけですから、それが減らされるとされに技術の進歩は伸び悩み、更に開発費が減らされるという悪循環に陥ることになるのです。半導体メーカー・自動車メーカー・薬品メーカーなどは、儲けすぎだなどと時折マスコミに叩かれることもありますが、彼らも儲けすぎなくてはならない事情があるわけです。

この様に書くと、ある程度成熟しきった分野なのだから開発費を削っても問題ないのではという方もいらっしゃることでしょう。もちろん、ある程度の削減は問題ないのですが、世の中はそううまく言ってくれるものではありません。成長を諦めたものは大抵すたれていくものです。農業が良い例です。外国製の食品に圧倒され、消費者を安い海外産の食品に奪われ、追い討ちをかけるように後継者不足という事態に陥っています。この事態が、他の業界へ広がるかどうかは我々消費者次第なのです。

現在、この不景気でメーカーはリストラの嵐です。そうなってくると、目に見えないレベルでの品質の劣化が起こってきていることでしょう。この不景気を乗り切った後はその劣化を取り返せるようメーカには頑張っていただき、我々消費者はそれを支援していく必要があるのではないのでしょうか。なんせ、この資源の乏しい日本では、技術力で勝負するしかありませんから。

といったことで、今日の記事でした。


— posted by YamaKen at 09:10 pm   commentComment [2] 

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