最近多忙を極めておりまして、久々の更新となります。
そんな投稿が、なかなかショッキングな話題なのですが、「ウィルコムが経営危機、事業再生ADRの申請へ
」といった内容の報道が流れているようです。ウィルコムは公式に報道の内容を否定
していますが、ソースの大元は日経新聞という経済系に強いメディアですから、根も葉もないうわさということも考えにくいところであります。
もっと読む»これはあくまでも私の考えなのですが、経営危機という表現は過剰なもので、実際のところは新規サービスイン予定のXGPのために投資していく費用を捻出するために、現在の債務の返済延長を打診しているといったところでしょうか。
XGPですが、当初はウィルコム本体の銀行等からの借り入れと、筆頭株主カーライルから資金を調達する予定となっていましたが、昨今の金融市場の冷え込みによりそれが期待できなくなってしまったのでしょう。
私自身はウィルコムという会社に好感を持っているのですが、それを差し引いて考えても、日本生まれのインフラ技術である『PHSW』,『XGPW』を抱える会社がこのような事態に陥ってしまっていることに驚きました。
もちろん、ビジネスという競争社会にいるわけですから当然こういう局面を迎えることも多かれ少なかれあるわけですが、それでもこのものづくりの国日本産の技術が不況という荒波によって沈んでしまうことは非常に悲しいことであり、同時に避けたい事態であります。
現在、移動通信(いわゆるケータイ)で使われる規格のほとんどは、海外生まれなのです。もちろん、その中には日本生まれの技術も使われていることでしょうが、それでもやはり『メイドインジャパン』色が少ない感は否めません。
このグローバル社会の中、『メイドインジャパン』にこだわる意味はないといった意見も見られる中、私はこのグローバル社会だからこそ国産の技術を育てていかなければならないと考えています。もちろん、独りよがりな規格を作ってしまっては意味がないのですが、だからといって国産の技術を育てることをおざなりにしてよいというわけではないと考えています。
だからこそ、ウィルコムにはこの厳しいグローバル競争の下、PHS,XGPといった技術を育てていってほしいなと思っていました。状況としては楽観も悲観もできない状況でしょうが、国産技術が日の目を浴びずに消えていくような結果にならなければよいなと思いながら、経過を見守って生きたいと思います。
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